みわ智恵美

三輪 ちえみ
日本共産党横浜市会議員
駆けある記

横浜市教育委員会が作った放射線等について学ぼうリーフレットのこと

2012年1月13日

11日に教育委員会との懇談をしました。

横浜市教育委員会が放射線等の学習をするために作成したリーフレットについてです。

このリーフレットは、文部科学省と経済産業省の天下り財団である「日本原子力文化振興財団」が文部科学省の委託を受けて作成した副読本に忠実に記述されています。

市教委の担当責任者の方が、かたよりをなくすために文科省の資料を使ったとの説明をされました。どれだけ文科省が偏っているのかを、国民は知っているのですが・・・。

内容は、安全神話に満ち満ちた、原発村そのものです。
小学校のリーフ2ページの「6 放射能の影響をはかる単位」のところでは次のように書かれています。

「1945年8月に広島と長崎に原子爆弾(原爆)が落とされ、多くの方々が放射線の影響を受けています。こうした放射線の影響を受けた方々の調査から、どのくらいの量までなら心配しなくてよいのかが次第に分かってきています。」
こともあろうに被爆者を例に挙げて、「心配しなくてよいのかが分かってきています」と書いています。
福島第一原発の放射能事故以降どれだけのことが現実に起こっているのか。故郷から離れて15万人もの人々が、学校にも職場にも畑にも田んぼにも、お墓参りにも行けないで、避難生活をしているのに。

せめてこのリーフのみで授業が行なわれることの無いよう、リーフを使った指導を実施することを学校現場に強制しないようにと求めました。

先生方が急に放射能の専門家になれるわけではありません。子どもたちは報道や家族との話等で色々なことを知り、悩んだり考えたりしています。

これからの人生を福島原発事故でおびただしい量の放射性物質が拡散した社会で生きていくのです。教育の場で一緒に考えていくことが大切ではないでしょうか。
「分からないことは分からない」「分かっていないことは分かっていない」と、書くべきですと、参加されたお父さんから発言がありました。
小中学校の子どもさんの保護者の方が3名参加され、涙ながらに訴えられることもありました。どなたもしっかりと発言されて、教育委員会の担当の方も「ご意見はしっかりと受け止めます」と言われました。
頑張ってください。

新着記事

  • 過去の記事

PAGE TOP